そんな事もあり今回の取材は行く前からいろいろと楽しみで、静岡県菊川市のソリッドレーシングまでお邪魔してきました。

ソリッドレーシング代表の石本さんにいろいろとお話しを伺いました。
先日、私の車にソリッドレーシングさんのビードロックホイール”Z-Metal”を装着したのですが、まずホイールを箱から出す時にホイールやビードロックリングを包むカバーなど非常に丁寧に梱包してあるのに驚きました。
「装着ありがとうございます。ソリッドレーシングのホイールは、一本一本ホイールにキズなどの不具合が無いか、私自身がチェックして出荷しています。」
一本一本チェックですか?
「そうなんです。やっぱりお客さんにきちんとしたものを届けたいと言う気持ちとやっぱり自分の製品に愛がありますからね。」
こういう所が日本人らしいまじめで丁寧な仕事ぶりで、自分の所の製品に誇りと愛があるって言葉、最近の世相的にちょっと忘れがちな事ですが大切な事だと感心しました。
ところでなぜビードロックホイールを作ろうと思ったのですか?
「当時アメリカではロッククロウリングが盛んに行われていて、輸入品のビードロックホイールもいろいろと日本に入ってきていましたが、品質的に安定してないものもあったりしたので、フェニックスオートの藤村さんや全国のいくつかのショップさんから作れないか?と要望を頂き、それに応えるカタチで国内で初めてビードロックホイールを製品化しました。」
技術的には問題なかったのですか?
「その時私は大手ホイールメーカーに勤めていて、ビードロックホイールに関しては3ピースホイールの技術があったのでそれを応用して対応しました。」
なるほど、確かに3ピースホイールと構造的には似てますよね。
「そうなんです、ビードロックリングを固定するボルトの数や配置など3ピースホイールのノウハウが随分と役に立ちました。あとビードロックリングの厚みや幅などは実際に使われている現場のショップさんの意見を聞いて作りました。」

16本スポークデザインにビードロックリングのスポーティーなデザインのビードロックホイール。
ビードロックリングはブラック、ブルー、シルバーの他、特注色(別途料金が掛かります)にも対応してくれるそうです。
またストリートリングと言うのも用意されています。
このストリートリングってどうなんですか?
「ビードロックホイールはその構造から日頃のメンテナンスが欠かせませんが、もうちょっと気軽にストリートでビードロックスタイルを楽しみたい人や、今はビードロックスタイルで良いけれど、この先本物のビードロックホイールを装着したい人に向けてこのストリートリングを開発しました。ちょっとこだわったのが重量でストリートリングは樹脂製で軽いんです。またストリートリングを固定するボルトも樹脂製のものを特注で作ってもらってます。」

このストリートリングは230g、樹脂製のボルトは16本装着で270g、ちなみにレースリングは1770g、ボルト(&ナット)は32本装着で800g程だそうです。

確かにビードロックホイールは、通常のホイールに比べてビードロックリングまたそれを固定するボルト&ナットの分重い。この重さはロッククロウリングではメリットとなる部分もあるのですが、ストリートや土や泥のオフロードなどではバネ下重量の増となり、運動性にとってはデメリットとなってしまいます。そこでソリッドレーシングさんでは、手軽にビードロックスタイルを楽しんでもらおうと軽さにこだわり樹脂製のストリートリングと特注の樹脂製のボルトを製品化したそうです。
もちろんストリートリングを装着したZ1でも、リングをレースリングに換えてビードロックに組めば本物のビードロックホイールになります。
これがこのホイールの1番のメリットかもしれません。
最初はカタチからは入っても、ちょっとオフロードを楽しんだりしているうちにロックセクションを走ったりした際にやっぱり本物のビードロックホイールが欲しくなりますから。こんな時にZ1ならリングを替えるだけでビードロックに組み込めますから費用的にもリーズナブルです。
※4x4LIFEビードロックホイール特集でもビードロックスタイルのホイールも特集します!

次に17インチのZ Metalについて聞きました。
「Z Metalは市場のニーズにあわせて作りました。オフロードタイヤの市場もどんどん大径化が進み、今や標準で17インチ以上のホイールを履いている4駆も珍しくありません。またタイヤメーカーもそれに合わせて17インチのサイズ設定が多くなってきています。特にロッククロウリングの世界では17インチが標準、さらに大径化したものもあるほどで、タイヤの大径化にあわせてタイヤのサイド剛性等の絡みからホイールも大径化しています。」
確かに2008年初めに販売されたBFGoodrich Mud-Terrain T/A KM2も17インチを中心としたラインアップだ。
「そこでZ Metalは、さらに高剛性化したビードロックリングとしました。またちょっとした事ですがビードロックリングのボルト穴と穴の間に1つずつ穴を開けました。これはデザイン的なアクセントになっていますが、機能的にも雨天走行時にビードロックホイールはリングとホイールの間に水が溜まります。この水でボルトが錆びてしまう事があるので、Z Metalでは水抜き穴としてこの穴を開けました。」
確かに長く使う事を考えると(例え表からは見にくい位置だとしても)ボルトの一部が錆びているのはあまり気持ちいいものではない。
また錆びる事によって思わぬトラブルに発展する事だって考えられる。

最後にソリッドレーシングでは、Turbine Z1、Z Metal、I Metalの製品は、PCD114.3~139.7の間ならPCDの特注制作が可能だ。
PCDの穴開け加工の作業を菊川市のソリッドレーシング工場で行っている為できるのだ。
例えば、ジープラングラーJKのPCD127mm等ももちろん対応可能。
またホイールはもちろんリングも特注色が可能(出来ないカラーもあり)。
こういった細かい配慮と気配りが、ソリッドレーシングのホイールにはある。
それは代表である石本さんの人柄とホイールへの愛が作り上げたものだと取材を通じて感じました。
取材協力:ソリッドレーシング代表 石本様
〒439-0003 静岡県菊川市沢水加169-2-2
TEL 0537-35-8299 FAX0537-35-6448